幾何コロキウム

過去の記録 ~03/27次回の予定今後の予定 03/28~

開催情報 金曜日 10:00~11:30 数理科学研究科棟(駒場) 126号室
担当者 植田一石,金井雅彦,二木昭人
備考 開始時間と開催場所などは変更されることがあるので, セミナーごとにご確認ください.

2014年05月08日(木)

10:00-11:30   数理科学研究科棟(駒場) 122号室
開始時間と開催場所などは変更されることがあるので, セミナーごとにご確認ください.
小野 肇 氏 (埼玉大学)
非ハミルトン体積最小なハミルトン安定ラグランジュトーラスについて (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
Y. –G. Oh はケーラー多様体内のラグランジュ部分多様体について、ハミルトン変形のもとでの体積の極小性(ハミルトン安定性)や最小性(ハミルトン体積最小性)について考察した。これは等周問題の1つの一般化と考えられ、例えば、複素ユークリッド空間内の標準的トーラスや複素射影空間たちの直積のトーラス軌道などはハミルトン安定であることが知られていた。本講演では次の2つの結果について紹介する:
1. 3次元以上の複素ベクトル空間のほとんどの標準的トーラスはハミルトン体積最小ではない。
2. 3次元以上の任意のコンパクトトーリックケーラー多様体のトーラス軌道にはハミルトン体積最小ではないものが数多く存在する。